α外伝クリア

αの筋の通ったストーリーに感心して、
次は外伝でゲームバランスに感心した。


ネットでいろいろ感想をあさっていると、
戦闘アニメが動いて凄いという感想が全体の半分ぐらい?
僕はα系列の凄いところはそこじゃーないと思うんだけども。


もちろん凄いよ。戦闘アニメ。マジンカイザーとかもうびっくり。
でも、(ほぼ)全キャラクターのバストアップ+ファットマンのサービスカット(笑)も含めて、これはある程度人海戦術と現在の技術があれば可能な予測範囲。
PS2のクオリティーに慣れてしまっている今から見ると、PSソフトで、しかもCD一枚にこれ全てを収めたのは確かに凄いけども。


それよりも嬉しかったのは、これまでのマンネリスパロボから確実に脱却しようという明らかな意図が見えるところ。
成否はともかくとして。
もちろん商売なんで、いつまでも同じ事を続けているというのははっきり「駄目なこと」と言い切っていいと思う。
これは自分の仕事に関わる問題でもあるんで、特に今、切実にそう思う。
FやF完結編は、その駄目な事を堂々とやらかしていた点で、僕は非常に失望した。
(当時社会人でもなかったので、そういう観点からは見ていなかったけども。単に、第4次の焼き直しと言う行為が許せなかった。)
二度とスパロボなぞするものかと思った。(SRCは別ネ)*1


以来本当にノータッチで、情報も仕入れずだったので、新とかMXとかIMPACTとか、どうなっているのか未だに全く知らないけど、
α・α外伝をプレイして感じたのは、やっとそのループから脱出しようとしたのかなと。
参戦作品の敵キャラとの兼ね合いもあるけども、異性人の侵略という形でしか登場させられんのかとか、
なんだか凝り固まった安易な発想がようやく拭い去れたというか。


こう何作も重ねていくとプレイヤーの目は肥えて当たり前で、F・F完なんかはその肥えた目に負けていたんじゃなかろうか。
ふと思うのだけども、SRCもプレイヤーの目の肥やしとしてある程度貢献しているように思う。


外伝は結構システム的にも冒険していて、
たとえば地上マップで雲の影が流れ行くんだけども、そのせいでマップ画像が常に再描画のチラチラにさいなまれて
ユニット移動やカーソル移動、精神コマンドアニメがαに比べてもたつく。
このデメリットはきっと誰が見てもよくは思わないと思う。僕も最初のステージで「うわ最悪」と唸った。
ただ、長い間やっていると気にならなくなる。きっとここまで計算してやっている。
むしろ夜のマクロスが点滅するのに感動したりして。


「次のステージに進む」と3Dの画像が現れるけど、αはこれがそれこそ一瞬だった。外伝では1秒ぐらいは表示される。
これは一瞬だったほうがロード時間が短く感じられた。一瞬の方が目を凝らして見るのでおもしろかった。


敵ボスが頻繁にド根性を使う。これも鬱陶しいといわれる事は予想して、それでもあえてやっていると思う。
プレイヤーへの問いかけと感じた。
代わりに誰でもある程度ダメージを与えられる。これはF系ではできなかった事。


全て成功しているとは思わないが、こういう冒険をしたこと自体は成功だと思っている。
第二次、第三次と話が続く事が前提で、続編にもかかわらず、
これ以後も頻繁にシステムを大胆に変えていこうと思っているからできた事なのかもしれない。
外伝の良かった点は残し、悪かった点は次で改善するという意思。
現に第二次では小隊システムが採用されて凄く変わった。第三次はまだ全くノータッチ。どうなっているやら。


ただ、冒険とはいってもほんの些細な事なんですね。
根本のスパロボフォーマット自体は変わってない。
おそらくスパロボの主軸たるα系だけに、これは変えないで来ているのでしょう。
で、「第○次α」をプレイする人というのはその基本フォーマットだけは変わっていないことを期待していると。
通勤に使う車を買うのに、カローラにするか軽にするかといったレベルで。(ちょっと微妙な例え)




なんか話が大げさすぎましたが、以下具体的な感想など。
かなり場当たり的に羅列。


トゥルーエンドが見られるというだけの理由で、ハードルートを選択。
新規組の中でよく知っているのは皆無。だけどヒゲには興味ある。
ということで、基本的にXとヒゲのルート選択はヒゲを選ぶ。


「人類死すべし」の後半マップで、ハードルートを選んだ事を少々後悔。
こんなに大変なステージは初めてでした。その分達成感もひとしお。


続き物ということで、終わり方を完璧な平和にする必要がない関係上、
今までよりストーリーに幅を持たせる事ができた余裕を感じました。


印象に残ったステージ(これまではそんな面自体なかったよ)は、
「果て無き大空に誓う」(だっけ。違ってたらすみません)
今まで当然のように仲間だった鉄也やゲッターチームの諍いを目の当たりにして、
そう、これがなかったんだよ!と感激しました。なんか低レベルな感激ですね。
でも嬉しかったので。
その後の挽回っぷりがまた心地よし。


あとはゲッターの敵。
これはあちこちで言われていたけど、今までザコ扱いだったのがウソのような強敵ぶり。
そうですよね。ゲッター強いのに、敵があんなに弱いわけなかった。
これを見るとFとかでの扱いが原作者に失礼にさえ感じる。
マグマ弾とか、ああいう仕掛け、もっとやって欲しいと思います。
HPが半分になるとか、そういう緩〜い罠。この緩さ加減が大事。


3DCGの技術は今とは比ぶべくもないけど、アニメーションセンスはよかったと思う。
マクロスシティのデモムービー、ボルテス(多分)の分離メカが地上から引き上げられるシーンから、
空にⅤのマークが現れるあたりがぞくぞくした。
リアリティの意味を分かってる人が作ったムービーだなと思った。
エンディングのムービーもちょい感動。
イージス計画の盾。でけー!と驚き。
あの衝撃波、太陽とかにも影響与えるんじゃないかと気になったものの。

どちらも、わざと暗めに演出しているのが効果大。特に今の技術に慣れた目で見ると、
こまかい粗が気にならないという意味でも。
その点、昨日試しに起動してみた第二次αのオープニングムービーはがらりと変わってましたね。
デフォルメの、彩度高い小奇麗な機体ばかりで、アニメアニメしてました。


えーと、明日からの三連休、ニルファに突入します。
ゼンガーも捨てがたいけど、α、外伝とスーパー寄りルートばっかり通ってきたので
ここは一つ今まで影の薄かった、そしてわりと弱かったガンダム系の乗り換えを楽しみたい気がして、
アデルとベイトとシナプスとパサロフも出ることだし、アラド編でいこうかと。


それが終わったらサルファか。
時間はいくらあっても足りませんね。
セインリメイクもやらなきゃだし。
別HNでやってるマリみてイラストサイトの延長で18禁CG集も考えてるところですが、
これだけいろいろとやってる時間あるのか。どうだか。
ないんじゃないのか。


おわり

*1:これは余談だけど、そういう根本を変えずに、しょうもない所だけ変更していたのも腹が立った。たとえばバラン=シュナイルの色変えるなよとか、曲の名前だけを変えておかしなタイトルつけるとか。「作戦立てる?」と「ねえ、作戦立てる?」だっけ。あれは本当にどうしようもないと思った。何そのセンス。