デスノート前編見ました

久しぶりにSRC以外の話も書こうかと思いつきました。
デスノートの映画版を週末に見てきました。最近全然コミックの感想ここに書いてなかったけど、原作は全巻読んでます。12巻はしょぼーんとした一人です(笑)


あまり邦画を見ないので他の人とは比べられないのですが、監督が平成ガメラの監督ということで、オープニングのスリリングな描写はさすがだな、と思いました。あれだけたくさんのルールを説明しなきゃならないのを限られた時間と画面でどうやって観客に伝えるのかと思ってたんですが、はしょり具合もちょうどよかったと思います。ただ、これはクライマックスにも係わってくることですが、他人を巻き込まない形でないと効果がないというルールの説明、ありましたっけ?これ、わりと重要だと思うんですけど……。エンディング近くで、このルールは映画上でも生きているのか?と疑問に思いながら見ていました。


原作のライトのイメージとはだいぶ違いましたが、最初から割り切って別の人間として描いているんだろうなと思うとそんなに気になりませんでした。東大トップ合格という常人離れした能力がありそうでもないし、わりと身近にいそうな感じで。正義感だけは人一倍、というところだけが突出しているというか。


映画であえて東大生だという描写を入れだすと、妙なノイズになりそうな気もします。なのでこの選択はこれはこれで良かったのではないかと。漫画は東(応)大の描写がしっかり生きていて、キャラクターの表現に説得力が付加されていましたが、こういう映画とかドラマとかにそういう要素を入れると、ドラゴン某とか、マスコミの生んだゆがんだイメージとか、そういうことが頭をよぎってノイズになると思うんです。


むしろ気になったのはリュークのCGが思ったより良くなかったこと。顔の肌の質感があまりになさすぎるのと、動きが人形劇というか、着ぐるみを宙に浮かしただけというか、もうちょっと凝って欲しかったと思います。期待はずれでした。あ、あと口の動きが全然あってなかった。


Lは見た目は良くここまで原作に合わせたなぁ、と思ったんですが、声のイメージとかしゃべり方はだいぶ予想と違ってました。最初かなり違和感を感じたんですが、だんだん気にならなくなりました。慣れって怖いですね。


相沢さんや摸木さんやマッツーが、変に若くてウソ臭い面子じゃなくて安心しました。あれでかなりリアリティが稼げてるような気がします。ただ、自己紹介のシーンが早口すぎて誰が誰だったのか分からず(笑)。スタッフロールを見ると、どうやら伊出さんが女性に変わってましたが…。少なくともあの中にブロッコリーはいなかったなぁ。


リュークと最初に出会ったシーンでライトが涙目になってたシーンが一番よかったかな。
あ、あとラストは途中から予想できてたんですが、ひとまずこれが「デスノート」という物語だ、としっかり(原作を知らない人に)示して締め。
いい所で終わり、じゃなくてちゃんとキリのいいところで終わってくれてよかったです。


気になる後編ですが。原作からだんだん離れていくんでしょうね。
でも、終わり方は原作者の意向でどうしても原作12巻と同じ趣旨になってしまうだろうから、ミサとの絡みでどう話がもつれていくのか楽しみにしておきます。
もしかしたらLとの勝負は結果が逆になるのかもしれませんなー。